岸田法務事務所です。
2024/11/04
岸田法務事務所です。
11月になりましたね。すっかり秋がやってきました。
写真は弟とロードバイクで通った大和川沿いの景色です。
正直、ネタがなくなってきたので少し趣味の話とかも交えて書いていこうかなと思います。
自分は漫画が好きで、浦沢直樹は好きな漫画家の1人です。
その作品の中でマスターキートンという漫画があります。その漫画の瑠璃色の時間という話の中でマスターオブライフという言葉が出てきます。
この「人生の達人」はどんな時も自分らしく生き、自分色の人生を持つ、と定義されています。
若い頃、この漫画に刺激を受けて、少しは自分らしく在ろうとしていますが全くもってまだまだだと感じます。
そういった訳ではないですがロードバイクで色々な場所に行き、景色を観ることはどうも自分にあっているようです。
秋の景色から受ける少し寂しい雰囲気のせいかセンチな気分になったので、それをふまえて今回は遺言について考えてみたいと思います。
自分は司法書士という職業柄、遺言は財産の帰属先を定めることが重要だと考えがちですが、やはり漫画のように死ぬ間際の自分の気持ちを大事な人に遺すというのも重要な役割だとも思います。
自分の父親は残念ながら3年程前に亡くなりました。
大和川沿いをロードバイクで走っている時、ふと父親のことを思い出していました。父親は亡くなった今も自分の憧れで自分にとっては最も尊敬できる人物です。
父が亡くなった日は土曜日でたまたま仕事が溜まっており事務所で仕事をしていました。
母親から父親が誤嚥性肺炎になったから、一緒にお見舞いに行かないかと誘われましたが、仕事が忙しかったこともありまた後日に行こうかと思いました。しかし、何となく嫌な予感があったので、直接病院に行くと母親に告げ、少し遅れて病院に到着しました。
病院に着くとすぐ様父親の所に向かうよう病院関係者に言われ病室に駆けつけたときは父親はとても苦しそうで、直ぐに死ぬかもしれないことを予期させる状態でした。
思わず父親の手を握ってその時出てきた言葉は「親父、今まで本当にありがとうな」だったと思います。
父親の涙が頬を伝いましたが、それが苦しみから出たのか自分の言葉を受け出たのかは今もわかりません。
思い出すと今でも胸がグッと苦しくなるけれどもその時の記憶は父親との最後の大事な思い出です。
自分はたまたま大事な人の死ぬ間際に立ち会えましたが、そうはいかない事も多いのではないでしょうか。
遺言書は、確かに財産の帰属先を定めるという役割もありますが、それ以外にどうしてこのような遺言書を残したかを遺したり、大事な人に伝えたい気持ちを遺すこともできます。
ずっと会ってないけど大事に思っている人とかになかなか伝えられなかった気持ちを遺言書に書くのもいいのかもしれないなと思ったりした今日この頃でした。
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